『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を最速で学ぶ(1)~(12)の統合版

◆体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)
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『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を最速で学ぶ(1)~(12)の統合版

お願い

このサイトでご紹介させていただいている『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』についての考え方やその実施方法は、私が過去に専門の研究機関で学ばせていただいた事をベースに、私個人のこれまでの経験を通して体得した、自分なりのコツや考え方も一部取り入れています。

この点を事前にご理解いただいた上で、これ以降の内容を読み進める場合には、必ず以下の重要確認事項をお読みの上、その内容の全てに同意していただける方だけがお読みください。

※同意していただけない方は、今すぐこのページを閉じて下さい。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

これ以降の内容をお読みになった時点で、上記の免責事項をご了承頂いたものとみなします。

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  1. 1.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』をおこなうと当事者自身が自発的にトラウマをリリースし始める
  2. 2.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』                   と『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』
  3. 3.『てんかん』と診断された幼稚園女児の事例
  4. 4.『耐え難い精神的なストレス…』によっても形成される『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』
  5. 5.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』に取り組む前に
    1. (1)いくつかの臨床例
    2. (2)リリースモードに誘導できない方の場合の2つのパターン
  6. 6.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の実施手順の詳細
    1. (1)準備
    2. (2)実際の施術手順
    3. (3)実施の際の注意点
  7. 7.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の施術例
    1. 施術例:その①
    2. 施術例:その②
    3. 施術例:その③
  8. 8.トラウマをリリースする…とはいったいどう言う事なのか…!?
  9. 9.身体に実害を与えているのは、その出来事そのものではなく、その出来事から生まれる否定的な情緒・感情から発生した異常周波数…!?
    1. (1)トラウマを構成する3つの要素
    2. (2)記憶を消すことはできない…しかし有害な異常周波数を消すことはできるッ!!
  10. 10.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の運用上の注意点(事前の準備を十分に!!)
    1. (1)事前の準備(スケジュール調整には十分な配慮が必要)
    2. (2)私の失敗談
      1. ◆極度の精神的ストレスによる腰痛・下肢痛・全身の痛みを訴える成人女性(当時40才代)
  11. 11.A子さんのリリースでA子さんに主導権を握られる…!?
  12. 12.自分自身のモード設定・意志設定を明確にして取り組む必要性があることに気づく…。
    1. (1)何も意図していないのにお客さんが勝手に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードに入っていってしまう…。
      1. ◆頭痛、膝痛の女性(50才代後半)
      2. ◆腰痛の女性(40才代)
      3. ◆様々な不定愁訴でお悩みの女性(60才代)
  13. 13.物理的要因で発生した『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)の処理方法:その①
    1. (1)では具体的にどのようにして突発的な事故やけがで体内に取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするのか!?
      1. 1)『足首関節の内反捻挫』で取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリース法
        1. ①『足関節の内反捻挫』が発生したときの侵害エネルギーの侵入路を検証する。
        2. ②その『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするためには『足首関節の内反捻挫』が発生した瞬間の侵害エネルギーの侵入路を再現する。
  14. 14.物理的要因で発生した『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』の処理方法:その②
    1. (1)転倒事故によって侵入してきた侵害エネルギーやそれによって取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースの方法
      1. その①
      2. その②
  15. 15.『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない場合の対処法
    1. (1)『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない理由
    2. (2)『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない場合の代替策
      1. ①トラウマのリリースの際に用いた『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を行う。
      2. ②それが出来ない場合は、『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を足首などから行う。
  16. 16.…とは言え『唯一無二の万能薬』は存在しない…
  17. 17.参考文献

1.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』をおこなうと当事者自身が自発的にトラウマをリリースし始める

ご承知の方も多いこととは思いますが、難治性のなかなか根治に至らない、こじれた症状をお持ちの方の場合には、その方ご自身の根底に、メンタル面での問題が複雑に入り込んだ形で存在していることが非常に多いと思います。

そのような場合、そのメンタルな面での問題の構造は、複雑な多層構造になっていて、そのリリースは一筋縄ではいかないことが多々あり、私のような一介の施術家にはなかなか手に負えないもののようにも思えます…。

その実態をうまく表現することがなかなか難しいのですが、あえて言うのであれば、例えば下のイメージ図のような感じです。

この図の様に、その方が現在抱えておられる、なかなか改善されない、こじれた痛みや不調の原因となっているメンタル面での問題が仮に6層構造だったとします…。

その6層の各層のメンタルな面での問題は、その方が生まれてから今日に至るまでの何十年もの間の中での、それぞれ違う時代に、違う理由や状況によって蓄積されて来たものであるだけに、その解決には、各層ごとに異なる対策が必要であるよう感じます…。

また、その『6層の層性』を持った多重構造のトラウマの各層も、積み木の様に単純に積み重なっていてくれているのであれば、まだ取り組みやすいのですが、

この図のように、例えば第3階層に潜んでいる問題の一部が、ニョキッと伸びて、それよりも上の浅い階層である第2階層に突き出ていたとしたとき、

たまたまアプローチしている側がそのニョキッと突き出ている部分のみを察知してしまい、それが全体像だと早合点して、懸命にそれを取り除こうとしてみても、

その上に蓋をするように覆いかぶさっている第1階層~第2階層の問題を先に解決しなければ、それを取り除こうにも、取り除きようがないはずなのですが、

その事実に気づかないままに、それを強引に達成しようとした結果、双方ともに徒労に終わってしまう…。

などと言う事も、現実的にはかなり多くあるのではないかと思います。

また、さらに私の個人的な見解にはなりますが、例えばその道のプロの方が、カウンセリング的な手法で、その人の心の奥深くに、身体に実害を及ぼすレベルで潜んでいる様々な否定的な情緒や感情を引き出し、リリースさせることに取り組む場合でも、

『どうしてもその過程で、カウンセリングする側の思考や意志、主観、思い込み、希望的観測のようなものが、真実にフィルターをかけてしまい、本当のところを引き出せなくなってしまう可能性があることも、全くのゼロとは言えないのではないか…!?』

という懸念を、私自身はどうしても払拭できないままでいました…。

このことを考えた時に、複雑な多層構造になっていると思われるトラウマの、本当のホントの根っこの部分を、アプローチする側の思考や主観、希望的観測がフィルターとなって邪魔してしまうことなく、リリースさせるには、

『その方自身の中から、自発的に自動的に、そのトラウマの解放が誘発されるような方法を選択しなければならず、自分の役割は、そのスイッチを押すだけ…と言う立場に徹しなければならない!!』

と私は考えています…。

そのような観点から言いますと、現時点で私の知る限りでは、アプローチする側の、思考や意志、主観、思い込み、希望的観測のようなものが、真実にフィルターをかけてしまうことなく、その方の本当のメンタな面での問題を炙り出し、それを解決することができる可能性の高いものの一つとして、

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

は、絶対に外して考えることはできないものの一つである…と私は思っています。

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『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』…これは、

『クレニオ・セイクラル・セラピー(頭蓋仙骨治療)』

と言われる治療法の上位概念に位置する治療法で、術者がほとんど介入することなく、ほぼオートマチックの状態で、対象者が自動的にトラウマのリリースを開始するように誘導して行くものです。そしてその特長は、

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』はクライアントを、無意識状態あるいは、半覚醒状態に誘導することによって、クライアントが物理的な衝撃や、精神的なトラウマなどによってため込んでしまっている、『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』(後述)を解放する!!

と言うところにあります。

クライアントは、この無意識状態、あるいは半覚醒状態に入ることによって、細胞の記憶(組織メモリ)を想起、回想する追体験をし、『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』(後述)を解放し始めます。

特徴的なところとしては、術者の誘導によって、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』が発動しはじめると、クライアントは、施術開始時の姿勢にもよりますが、座位で開始した場合なら、ほとんど意識を失ったかのような、半覚醒状態になりながら、後ろ向きに倒れていきます。

人によっては結構な勢いで数秒もたたないうちにス~ッと、治療台に吸い込まれるように倒れて行くので、安全面の配慮から、後方に補助者を1名配置しておく配慮も必要になることもあります。

やむを得ず1人で施術する場合には、そのリスクも考慮して、柔らかいクッションの上で行ったり、リリースのモードに入りつつある相手の方の体をしっかりと支えてあげるなど、最大限慎重に、安全に行わなければなりません。

この半覚醒状態、無意識の状態に入ったときに、クライアント自身が全く忘れていた過去のつらい記憶や、それに伴って発生し続けていた、その方の体に実害を及ぼす有害な周波数が、オートマチックでリリースされて行くことになる訳ですが、ただ、この方法の原理を理解するための、大前提として、

『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』

と言う概念を理解しなければなりません。

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2.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』                   と『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』

まず、『エネルギー・シスト(エネルギー嚢)』と言う概念をご理解いただきやすくするために、これに関する詳しい解説がされている文献…

ジョン・E.アプレジャー(著)

『ソモト・エモーショナルリリース 体性・感情・解放とその向こう』14~20頁

を参考に解説させていただきます(※添付の図も合わせてご参照下さい)。

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さて、本題に入ります…。

物騒な例えではありますが、下の図のように、階段で尻もちをついたり、ハンマーで頭を叩かれたりするようなトラブルにみまわれたとき、衝撃のエネルギーが侵害刺激として、ある特定の方向から瞬間的に侵入して来ます…。

そしてこの様な衝撃にさらされたとき、下の図の様に、体がこの衝撃のエネルギーの影響で、瞬間的に角度を変えながら動いてしまうため、この一瞬の出来事の間に、結果的に侵入してきた衝撃のエネルギーが、体の中では複数のベクトルを持ったものになってしまいます。

 

この時、この衝撃のエネルギーが一瞬で体を通り抜けてくれれば問題はこじれないのですが、人間の体は、皮袋に内臓や筋肉や骨なんかをドッサリ詰め込んで、水をガバガバ満タンに詰め込んで、巾着のように縛って閉じたようなものですから、

その粘性や弾力が抵抗となり、これが侵入してきた衝撃のエネルギーの通過を妨げ、それを体内に溜め込んでしまう…。

そしてその結果、それが一定の大きさを持つエネルギーの塊りとなり、体内に残ってしまうことがある…ということのようです。

また、この、本来なら体を通過してほしかったにもかかわらず、体内に溜め込んでしまったエネルギーの塊りのことを、

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

と言います。

エネルギーは質量の無い物質ですから、見ることも触ることもできませんが、物質であることには変わりありません。となると、物質である限りは、体にとっては本来なかったものですから、『異物』となります。

この異物である物質、即ち…

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

が体に対して延々と侵害刺激を与え続け、なかなか原因が特定されない慢性症状を起こし続ける原因となっているケースがあると、この概念の提唱者である『ジョン・E.アプレジャー博士』は考えているようです。

この『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のやっかいなところは、放置しておくと、最初は一定の大きさを持っているのに、時間の経過とともに、そのエネルギーレベルを下げることなく、徐々に圧縮、縮小されていき、最後には点ほどまでに凝縮されて、下の図の様に、

『体に有害な極小の高エネルギー体』

となって、体のどこか分かりにくいところになりを潜め、適切なケアを施さなければ何十年も、あるいは一生その人を苦しめるようなつらい症状の原因となり続けるとのことです。

典型的なところでは、むち打ちなんかもこの考え方が当てはまるかも知れませんね…。

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3.『てんかん』と診断された幼稚園女児の事例

私の個人的な体験談の一つでご説明いたしますと…。

20年近く前に、初めて癲癇発作を起こし、医療機関で癲癇の診断が確定したばかりの、当時幼稚園の年中さんの女の子が来ました。

症状もひどく、医療機関で提示された治療計画が、高校卒業まで続く、壮大な…と言うか、気の遠くなるような長期にわたる内容のものだったので、初めてのことだけに、お母さんも途方に暮れている状態でした。

まずクレニオ・セイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)』で対応しましたが、冠状縫合のリリースの際に感じる、異常な熱感やバイブレーションから、かなりの

『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』

の存在を確信しましたので、それをリリースしたところ、私の手が焼けるかと思うような熱の放散とともに、落ちるように眠りに入り、終了後どんなに起こしても目覚めないので、そのまま抱きかかえてお帰りいただきました。

この日の朝一番で来られたのですが、その日の夕方まで全く目覚めなかったそうです。

翌日が脳波検査だったのですが、前回の検査では、1分間にものすごい数の異常波が出ていました。しかし、この日の時点では脳波が100%正常に回復しており、その後の詳細は省きますが、結論から言いますと、

その女の子は、この1回の『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースで完治し、投薬治療を受けることなく、その後も発作を起こすことなく元気に生活し、もう立派な大人になっています。

この様な話を初めて聞いた方には、なかなかにわかには信じてはいただけないかも知れないのですが、

『ソモト・エモーショナル・リコール&リリース(体性感情解放法)』と『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の開発者であるアメリカの内科医ジョン・E・アプレジャー博士のある著書には、

『病院で、癲癇と診断される子供の内のおおよそ半分ぐらいは、脳そのものの異常ではなく、過剰な頭蓋内圧の亢進である…。』

この様な癲癇と診断されながらも、その本当の原因が脳そのものにはなく、頭蓋内圧の過剰な亢進にある子供は、その原因を除去すれば速やかに完治する…。

と言った意味の記述があり、おそらくこの当時幼稚園年中だった女児の場合も、脳そのものには深刻な問題のない、『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースで完治できるタイプのものだったのではないかと、私は推測しています(ご参考になれば幸いです)。

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以上が、『ソモト・エモーショナル・リコール&リリース(体性感情解放法』に取り組むにあたって、事前に理解しておきたい

『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』

の概略の解説となりますが、あともう一つ、この『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』のやっかいなところは、先にご説明した下図のような物理的な外力による侵害刺激だけではなく、

『耐え難い精神的なストレス…』

によっても形成されてしまうということです。

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4.『耐え難い精神的なストレス…』によっても形成される『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』

『耐え難い精神的ストレス…。』

これもエネルギーととらえ、物質と考えれば、体にとっては異物ですので、やはりこの場合も、体は自己防衛のために、この耐え難い精神的ストレスから発生した『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』を高エネルギーを保ったまま、表層意識では認識できないレベルにまで小さく、小さく圧縮し、体のどこか分かりにくいところになりを潜めるように取り込んでしまいます。

そして、それが延々と続く体調不良の原因となる事があるようなのです…。

5.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』に取り組む前に

既にご説明の通り、『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』は、クライアントを、無意識状態あるいは、半覚醒状態に誘導することによって、クライアントが物理的な衝撃や、精神的なトラウマなどによってため込んでしまっている、

細胞の記憶(組織メモリ)を想起、回想する追体験をし、『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』を解放し始めるきっかけを与えてくれます。

特徴的なところは、術者の誘導によって、この

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

が発動し始めると、クライアントは、施術開始時の姿勢にもよりますが、例えば座位で開始した場合なら、ほとんど意識を失ったかのような、半覚醒状態になりながら、後ろ向きに倒れていきます。

人によっては結構な勢いで数秒もたたないうちにス〜ッと、治療台に吸い込まれるように倒れて行くので、それを予測した上での安全面の配慮はかかせません…。

そのため、後方に補助者を1名配置しておくなど対策が必要な事もあります。

やむを得ず1人で施術する場合には、そのリスクも考慮して、柔らかいクッションの上で行なったり、それが出来ない場合には、半覚醒モードに入って後方に倒れていく瞬間に、術者の両手や体でしっかりとアシストするなど、最大限慎重に、安全に行わなければなりません。

この半覚醒状態、無意識の状態に入ったときに、その原因が物理的なものであれ、精神的なものであれ、その『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』を形成するきっかけとなった、

クライアント自身も全く忘れていたかもしれない過去の記憶や、様々な経験、体験を想起・回想・追体験することを通して、体の中の奥深くに形成されてしまっていた『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』が一気に吹き出してきます。

ケースバイケースではありますが、その最中には、大汗をかいたり、閉じた目の奥で眼球がせわしなく動いたり、手足をバタバタさせたり、感情が吹き出して泣いたり、意味不明なことを言ったり、その方固有の様々な反応が顕著に現れてきます。

その状態を見守ってあげながら待つこと10~20分前後でパチッと目を覚まします(場合によっては1~2時間以上かかることもあります…)。

そして、その半覚醒状態、無意識状態の時に、何を想起し、回想し、追体験していたのかを聴いてみると、ほとんどの場合、自分が忘れてしまっていたような、何十年も前の幼少期の経験や、まさかこれが原因になっていたとはッ!

と思うような過去の出来事、辛かった体験などを、リアルに映像化して見ていたと言う方がほとんどとなります。

この本人自身も気づいていなかった、また忘れていた過去の、その『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』を作る原因となった出来事を、半覚醒状態、無意識状態の中で想起し、回想し、追体験することによって、この『エネルギーシスト/エネルギー嚢(のう)』が解放され、その方を苦しめていた、様々な症状が改善していきます。

(1)いくつかの臨床例

私が所属していた、あるオステオパシー研究所でのワーク中に、実際に経験したケースでいいますと、

◆私の誘導でこのモードに入っていった練習相手の男性の方は、10分前後、無意識状態で苦悶の表情を浮かべ続け、

突然フッ…と目を開けたので、何を想起していたのかを皆で確認すると、なんでも以前、海外青年協力隊で外国へ行っていた時に、同行の仲間が目の前で暴漢に拳銃で打たれ、命に別状はなかったものの、負傷したと言う、恐怖体験を思い出していました。

◆また別の男性は、このモードに入っている最中に大汗をかきながら、閉じた目の奥で眼球を頻繁に動かし続け、目覚めたときに、また何を想起していたのかを聞いてみると、

ずいぶん前に、仲間が街であるグループとケンカになり、助けに入ったときに、自分も巻き添えを食って、怪我をしたときの恐怖体験を思い出していました。

◆また私が直接見た訳ではありませんが、同じステオパシー研究所の別の事例では、さほど高くはない斜面から、車ごと落下してしまった事故で、奇跡的に大事に至らず、大きな怪我もなかった男性が、その後、原因不明の痛みに何年も悩まされていました。精密検査でも異常は全くありません…。

そこでこのモードに入るように誘導したところ、目を閉じたまま仰向けになって、手を上にあげてグルグル回しながら、何かに懸命につかまろうとしています。

目覚めた時に、何を想起していたのかを聞くと、本人自身も一瞬の出来事で全く覚えていなかった、車ごと落下して行くその運転席で、何とかして落ちないように浮かび上がろうとして、空気をかくように、必死で手を動かしている自分の姿を思い出していたそうです。

この男性自身は、この事故直後からこの瞬間に至るまで、そのような事は、全く覚えていませんでした…。

しかし、その瞬間に現実に起こっていた事実を想起し、回想し、追体験したことによって、その後この方の全ての症状が消え去りました。

◆また、ある文献で紹介されている、海外の例では、ある成人の女性が、長年肩の激痛で悩まされていて、どのような精密検査を受けても、全くその原因が特定されないままでいました。

しかし、この成人の女性を、リリースモードに誘導したときに、まだ物心つく前の小さな頃の自分が、お母さんが真心込めて、その子のために手作りで仕上げていたドレスにいたずらして、ハサミでそれをジョキジョキ切ってしまっている光景を思い出しました。

その時、それを見た母親はあわてて、思わず彼女の手を強く引っ張っぱり、そのときに、その幼少期の彼女は肩を脱臼してしまったのだそうです。

自分も覚えていなかった、遥か昔の、その時の衝撃の体験が、成人になってからもずっと、彼女の肩の痛みを起こし続ける原因となっていた…。

と言うことで、この経験を通して、その当時の出来事を想起し、追体験することによって、彼女が長年ずっと抱えていた、その肩の痛みは消失しました。

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さてここからは、いよいよその

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

で、実際にどのようにしてリリースモードへ誘導して行くのかについて解説いたします。

誘導の仕方については、目安となるコンタクトポイントがあり、熟練してくるといろいろな部位からの接触でこのモードに誘導してことができます。

ただ、事前に知っておいてただきたいのは、術者側のレベルの問題も含めてですが、どの様なケースにおいても、全ての方を必ず、この半覚醒状態~無意識状態に誘導できるということでもありません…例えば、次のような場合です。

(2)リリースモードに誘導できない方の場合の2つのパターン

その時点で、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によるトラウマの解放が、今正に必要な状態に直面している方に施術した場合は、それこそ数秒の内に、一気に半覚醒状態~無意識状態に誘導することができ、その後すぐにリリースモードに入るのですが、私の経験では、私自身のレベルの問題もあってか、このようにスムーズにリリースモードに入っていけるケースは50%前後です。

しかし、現時点では50%前後ではあっても、リリースモードに誘導できた場合には、著しい効果を確認出来ることがほとんどですので、ご興味のある方は失敗してもがっかりせず、必要と思われる様々なケースで粘り強くチャレンジしてみて下さい。

現時点での、私の個人的経験をもとに解説させていただきますと、うまくリリースモードに誘導できない場合のパターンは、だいたい次の2つのようです。それは…

①全くリリースモードに入らず、何の反応も起こらない方。

②仰向けに倒れていくような、一見リリースモードに入ったかのような体制にはなるものの、実際には何の反応も起こらず、全くリリースが始まらない方。

です。

『①』の全くリリースモードに入らず、何の反応も起こらない方の場合は…

・特にリリースしなければならないような問題が現時点ではない…。

・あるいは他の方法でのリリースが相応しい…。

・もしくは、リリースすべき『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を抱えているにも関わらず、潜在意識レベルで、リリースモード入ることを拒んでいる可能性がある…。

と、私は個人的には推測しています。

『➁』の仰向けに倒れていくような、一見リリースモードに入ったかのような体制にはなるものの、実際には何の反応も起こらず、全くリリースが始まらない方の場合は…

そこからさらに口頭での指示を加えることによって、若干の日数や時間をかけながら、段階的にトラウマをリリースできる状態にまで誘導していくことが出来ます(その誘導方法の詳細の説明は省略させていただきます)。

6.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の実施手順の詳細

それでは実際に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』でのリリースモードへの誘導方法の手順をご説明いたします。

(1)準備

前の投稿でもすでにご説明させていただいた通り、術者の誘導によって、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』がうまく始動しはじめると、

クライアントは、施術開始時の姿勢にもよりますが、座位で開始した場合なら、ほとんど意識を失ったかのような、半覚醒状態になりながら、後ろ向きに倒れていきます。

人によっては結構な勢いで数秒もたたないうちにス~ッと、治療台に吸い込まれるように倒れて行くので、安全面の配慮から、後方に補助者を1名配置しておく配慮が必要な場合もあります。

やむを得ず1人で施術する場合には、安全面も十分に考慮して、柔らかいクッションの上で行ったり、リリースのモードに入りつつある相手の方の体をしっかりと支えてあげるなど、最大限慎重に、安全に行うようにして下さい。

(2)実際の施術手順

1)対象者に治療台もしくは柔らかいクッションを敷いたフロアーに座位姿勢を取ってもらいます。このときには正座姿勢ではなく、両脚を自然に伸ばした長座姿勢を取ってもらって下さい。

2)施術者は下の図の様に、片方の手を対象者の頭頂部もしくは頭頂部から少し前よりの額側にフワリと優しく手を置き、もう一方の手は胸椎の任意の位置に、同じく優しくフワリと置きます。

3)準備が出来たら、頭側に置いている手で対象者の頭を、

優しい力で…

でもある程度しっかりとした力で…

そして極めてゆっくりとした速度で…

真下へ(治療台、もしくは床の方向へ)グ~ッと押し込んでいきます。

そのとき、あなたに頭を押された対象者の体は、自然に垂直方向に押し込まれることになり、その影響で体が丸くなり、背中が後ろに張り出してこようとします。

しかしあなたはそれを許さず、胸椎の任意の場所に置いている手(背中に当てている手)でしっかりとそれを受け止め続けます(場合によっては、少し押し返してもかまいません…)。

このことによって、対象者の体の中で、頭部から垂直方向に押し込まれる力と、丸くなろうとする背中側を前方へ(お腹側へ)押される2つのベクトルが発生し、その2つが拮抗する状態が生まれます。

イメージ的には下の図の様な感じです…。

不思議なもので、この操作がうまくいくと、反応の早い方ならその瞬間に…そうでない方でも反応の出る方なら、数秒から10秒以内ぐらいに『ガクンッ…』と体の力が抜け、そのまま上体が後方に倒れていきます。

そしてこの手技に敏感に反応する方なら、直ちに半覚醒状態~無意識状態となり、リリースが始まります。

慣れない内は、その倒れていく対象者の上体の角度の変化に合わせながら、対象者の体の中に対して、常に上の図の2つの赤い矢印の方向への、最適な力を加え続けなければならないので、ちょっとしたコツがいりますが、その辺はやっていく内に体得できると思います。

(3)実施の際の注意点

あと、その際にご注意いただきたいのは、後方に補助者がもう一人いる場合には安全ですが、術者が一人で行っている場合は、

後方に倒れていく対象者が頭部を打たないように、水平に倒れる直前に、うまく頭頂部に当てていた手を、対象者の後頭部に移動させて、頭部をしっかりと支えられるようにしなければなりません。

安全面の配慮から、この点には十分にご注意ください。

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7.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の施術例

私はかつて、全国のいろんな病院に行っても、様々な異なる病名をラベリングされ、長年月にわたって日常生活が困難な状態に陥っていた難病を患う女性を、

エネルギー療法やその他の療法も併用しつつ、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』に取り組むことによって、その症状を改善させ、医師からも終診宣言をもらえるぐらいまでになっていただいた経験があります。

この若い女性のこれまでの人生は苦難の連続で、幼少期のご両親の様々な生活面での苦難の中、彼女自身も相当にひどいイジメを長年月にわたって受け続けながら、成長して来ました。

施術例:その①

あるの日施術で、この半覚醒モードに入ったときには、彼女自身もすっかり忘れていたつもりになっていた、小学校時代に受けていた、あるひどいイジメにあっていたシーンを思い出し、リリースの間ずっと泣き続けていました。

またあまりに体調が悪い時期に、本当に自殺願望を持って、それを決行しようとしたのですが、結局それもできず、

『それならいっそのこと、この体が動かなくなったらいいのに…。』

と真剣に願っていたことも思い出し、その当時の心情をリアルに想起し、回想し、追体験することによって、嗚咽し続けていました。

実際に、突発的に全身が動かなくなる…と言うような症状にも、頻繁に苦しめられていたのですが、皮肉にも

『体が動かなくなればいいのに…。』

と言う彼女のかつてのその願望は、一時的にでも、実際にその症状のせいで実現してしまっていたことになります…。

リリースからの覚醒後は、涙で顔がでグシャグシャになりながらも、ムクッと起き上がってケラケラ笑といながら、リリース中に想起し、回想し、追体験していた、それらのことを詳しく話してくれました。

そしてこのリリースにより、また一つ体調が良くなったと…いうことを彼女は実感していました。

施術例:その②

またある日のリリースの際には、彼女がスムーズに半覚醒モードに入らなかったので、段階的に(2段階に分けて…)誘導していきました。

2段階目に入ったときには、深いモードにまで入って行くことができ、目覚めるまでに1時間5分16秒と言う長い時間がかかりましたが、この女性は、仰向けの状態から徐々に左半身を下側にした側臥姿勢に移行していき、

下の写真の様に、その間ほぼ無意識状態のままで、何かを思い出したように両手を宙に浮かし、何かをつかんだり、何かを叩いたり、何かに触れて確認するかのような動作を何度も何度も繰り返していました。

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《写真①:何かを探すように手を動かし続けたり…》

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《写真②:拳を握って何かを叩くような動作を何度も何度も続けていました…》

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彼女が目覚めてから、このリリース中に起こっていた現象のことを話してみると、

『幼稚園か小学生の低学年の頃…何人かのイジメのグループに、自分の知らない、真っ暗な倉庫のような所に閉じ込められ、そのままにされた経験を思い出し、その時に暗闇の中で、壁を叩いたり、なぞったりしながら、どこかに出口はないかと手探りで探し続けていた経験を想起し、回想し、追体験していた…。』

と言う意味のことを教えてくれました(上の写真はその時の実際の動画の一コマです)。

この時のリリースからの覚醒後は、さらに顔色も良く、穏やかな表情になっており、彼女曰く、

『体の調整だけだった頃は、確かに体は楽になる…。だけど、今思ってみると、晴れやかな気分にはなっていなかったと思う…。メンタルのリリースをし始めてからは、体だけではなくて、とても幸せな気分が、自分の中に出て来始めたのが良く分かる…。』

とのことでした。

施術例:その③

またその当時、様々な数えきれないぐらいの、つらい症状に悩まされ続けてた彼女の悩みの一つには、突然襲ってくる、強い息苦しさを伴う、みぞおち周辺の痛みがありました…。

ある時のリリースで、仰向けに半覚醒状態に誘導していった時、少ししてから無意識状態のままで、ゆっくりと体の向きの変化と位置の移動が始まり、最終的には部屋の隅っこまで移動して行って、

まるでマット運動で、後ろ回りをしているときの中間姿勢のように、両脚を天井方向に挙げたまま、かなりの長時間、半覚醒状態で何かを想起し、回想し、追体験していました。

その当時の時点では、本当に体力がなかった彼女なのですが、まるで両脚を上げて行う腹筋運動の途中姿勢のような状態でずっと静止していたり、小刻みに両脚を上下に動かしたりしているので、

『よくこんなに長い時間、こんな動きや姿勢がとれるものだな…。』

と不思議に思いながら見守っていました(下の写真はその時の実際の動画の一コマです)。

そしてその状態からの覚醒後に、このリリース中に何を想起し、回想し、追体験していたのかを細かく教えてもらったのですが、

小学生当時、運動が苦手だった彼女は、体育の授業のマット運動での後転がなかなか出来ず、イラついた女性教諭に無理やり両脚を持ち上げられ、『こうするのよッ!』と言わんばかりに強引に後転をさせられたそうなのですが、

その両脚を強引にグイッと持ち上げられた瞬間に、みぞおちのあたりに強い衝撃と痛みが突然走り、強い息苦しさを感じたため、

そのみぞおちの強い痛みと。うまく呼吸が出来ない苦しさを、その女性教諭に訴えたのですが、全くかまってもらえず、そのまま放置されてしまった時の経験を、想起し、回想し、追体験していた…とのことでした。

そしてこの時のリリース以降、突然襲ってくる、強い息苦しさを伴う、みぞおち周辺の痛みは大きく改善され、ほとんど出ないと言って良いぐらいにまでなりました。

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8.トラウマをリリースする…とはいったいどう言う事なのか…!?

前項では…

◆今正にこの瞬間に、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によるトラウマの解放が必要な状態に直面している方に、これを施術した場合には、それこそ数秒の内に一気に半覚醒状態~無意識状態に誘導することができ、その後すぐにリリースモードに入る…。

◆しかし、私の経験を通して言わせていただくと、私自身の力量の問題もあり、そのようにスムーズにリリースモードに入っていけるケースは50%前後である…。

◆そして私の個人的経験に基づくと、うまくリリースモードに誘導できない場合のパターンは、だいたい次の2つとなり、それは…

①全くリリースモードに入らず、何の反応も起こらない方。

②仰向けに倒れていくような、一見リリースモードに入ったかのような体制にはなるものの、実際には何の反応も起こらず、全くリリースが始まらない方。

に分かれる。

そして…

『①』の全くリリースモードに入らず、何の反応も起こらない方の場合は…

・特にリリースしなければならないような問題が現時点ではない…。

・あるいは他の方法でのリリースが相応しい…。

・もしくは、リリースすべき『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を抱えているのも関わらず、潜在意識レベルで、リリースモード入ることを拒んでいる可能性がある…。

と、推測される…と言う事などをご説明いたしました。

あなたも、もしこの『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』にチャレンジしたとき、おそらく、リリース出来たり出来なかったり、様々なケースに直面されることがあるとは思いますが、

ご興味のある方は、失敗してもがっかりせず、必要と思われる様々なケースで粘り強くチャレンジしてみて下さい。

うまくリリースモードに誘導できた場合には、著しい効果を確認出来ることがほとんどですので…。

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さて、ここで少し話の方向を変えさせていただきます。

この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によるトラウマのリリースがうまくいったとき、なぜその人の心身の様々な問題が改善に向かい始めるのでしょうか…!?

また、そもそも

『トラウマをリリースする…あるいはリリースしている…。』

とは、一体どう言うことで、その時にその方の体の中では何が起こっているのでしょうか…!?

9.身体に実害を与えているのは、その出来事そのものではなく、その出来事から生まれる否定的な情緒・感情から発生した異常周波数…!?

この項で解説させていただくことは、あくまでも私の個人的な見解です…予めご了承ください。

(1)トラウマを構成する3つの要素

私自身は、トラウマは下図のとおり、最低でも3つの要素から成り立っていると思っています…。

それは、

◆そのトラウマを抱え込むきっかけとなった、つらい出来事そのもの…。

◆そして、その経験によってその人の中に発生する、強烈で否定的な情緒・感情…。

◆そして、その強烈で否定的な情緒・感情に誘発されて発生してくる、身体に実害を及ぼす  異常周波数(ノイズ)…。

なのではないのだろうか…!?と想像しています。

その人を苦しめている原因を考えるとき、ともすれば、ついついその人が経験した過去のつらい体験そのもののみをクローズアップしてしまいがちですが、この様に、『トラウマ』を構成する要素を、

①そのトラウマを抱え込むきっかけとなった、つらい出来事そのもの…。

②そのつらい経験によってその人の中に発生する、強烈な否定的情緒・感情…。

③その強烈で否定的な情緒・感情に誘発されて発生してくる、身体に実害を及ぼす異常周波数(ノイズ)…。

の3つに分解した上で、『トラウマ』…いわゆる心的外傷…によってその方が受けたダメージの真の原因を、とことん突き詰めて考えてみると、

その過去のつらい経験や出来事は、あくまでもきっかけであって、その人を本当に苦しめているのは、その経験や出来事を通して生まれた強烈で否定的な情緒・感情に誘発されて発生した、身体に実害を及ぼす異常周波数(ノイズ)…なのではないか!?

と私には思えます。要は…

その出来事や経験=その症状の原因

ではなくて、その経験や出来事を通して生まれた強烈で否定的な情緒・感情に誘発されて発生した、

異常周波数=その症状の原因

と言う解釈です。

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(2)記憶を消すことはできない…しかし有害な異常周波数を消すことはできるッ!!

この、『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によって『トラウマ』がリリースされ、人が治っていくときのその作用機序の詳細は謎です…。

謎ではありますが、おそらく『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によって半覚醒状態~または無意識状態に入っている間に、その過去のつらい出来事を改めて想起し、回想し、追体験することによって、まだ解明されていない何らかの作用が働き、オートマチック的にその異常周波数を相殺し無害化してくれているのではないのだろうか…と考えています。

もちろん『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を行うことによって、

◆その異常周波数を生み出すもとになった否定的な情緒・感情…。

◆そしてその否定的な情緒・感情を生み出すもととなった、過去のつらい経験…。

の全てをその方の脳裏から消し去ることは不可能ですが、それに付随してくっついて来て、その方の体にダメージを与え続けていた異常周波数からは解放されるようになります。

これを達成できれば、そのつらい出来事や経験は、過去のつらい記憶としては依然として残りますが、『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』によって、問題となる有害周波数は処理されていますので、その記憶は、もうその方の体にダメージを与え続けるものではなくなります。

この作用によるためか、前述の

7.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の施術例:その①~③

で事例としてご紹介させていただいた女性は、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』に取り組みだしてから、さらに良い状態で体調が安定していき、最終的には医師からも終診宣言を受け、現在ではちゃんと仕事にも就くことが出来ています。

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10.『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の運用上の注意点(事前の準備を十分に!!)

(1)事前の準備(スケジュール調整には十分な配慮が必要)

この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の施術によって、うまくリリースモードに誘導できると、ただちにその方のトラウマのリリースが自動的に始まります。

自動的に始まってくれるので、カウンセリング的な手法と違って、リリースモードにたどり着くまでの施術者側の労力はさほどありません…。

しかしその反面、そのトラウマのリリースがいつ終了し、いつその方が通常の意識状態に戻るのかは分からない…と言う難点が少しあります。

平均的なところで言うと、短くて10分程度…そして、長い場合には1~2時間以上も延々と続く場合もあります。

私自身の個人的な経験で言いますと、たまたま対象者となった方のトラウマの構成が複雑に入り組んでいた…と言う事もあってか、たいていは1~2時間以上…と、その日のリリースの終了までに、かなり長い時間を要するケースが非常に多くありました。

もし皆さんが、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』に取り組むとき、時間的にも十分な余裕がある状態で行うのであれば問題はありませんが、

予約制の治療院を経営されている先生が行う場合には、その日の時点でのリリースが一旦完了するまでにかかる時間が全く読めませんので、

後のお客様の予約時間に影響が出ない様に、最低でも数時間程度の時間的余裕をもっておく、もしくはその方の予約を一番最後に持ってくるなど、事前のスケージュル管理面での配慮が欠かせません。

(2)私の失敗談

そのスケジュール管理面での配慮に無頓着なままに、

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』『エネルギー療法』に着手した結果、私が全く意図していないにもかかわらず、相手の方の体に勝手に、そして瞬時に、

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

が発動してトラウマのリリースが始まり、予想外の展開となって、あたふたする結果となってしまった、私の失敗談をお話しします。

◆極度の精神的ストレスによる腰痛・下肢痛・全身の痛みを訴える成人女性(当時40才代)

もう20年近くも前の話になりますが、私の顧客の方からのご紹介で、わざわざ県外から来てくださった、当時40才代の女性(A子さん)の例です。

じっとしているときでも、仕事中でも、動いているときでも、何の前触れもなく、突然、腰や脚、アキレス腱の激しい痛みに襲われ、全く動けなくなる…。

そのため、最近は車の運転も怖くて出来ない(実際に運転中にブレーキを踏みかねる状態になり、自分の運転に自信がなくなり、今は車の運転もやめている)…とのことでした。

ご紹介者の方(B子さん)の同伴で来られたのですが、私自身、何かが見える…などと言う特殊能力は全くないのですが、

その私が一目見ただけで、何か一瞬『んッ💦…』と感じるものがあり、ちょっとした違和感を感じたのを今でもよく覚えています。

その時は、一瞬ふッ…とそう思っただけでしたが、

『何か背景に相当抱えていそうだなぁ…。』

と言う様な印象を私自身が無意識レベルで感じていたのかも知れません。

施術に入りましたが、とにかく仰向けに寝ても、横向きに寝ても腰が痛い…椅子に座っているほうが楽…。

とのことでしたので、座位で施術を開始し、特にエネルギー療法を行うと言う様な明確な意志も持たないままに、その方の背後から、両肩に軽く手でタッチしてみました。すると間もなくその女性が

『暖かくて気持ちがいい・・・』

とおっしゃるので、その後側面に回り、痛みを訴えている腰の部分に左手を、そして右手をその反対側の腹部に添えてエネルギー療法を始めました。するとその方が

『体中が温まって気持ちがいい…』

と言うので、『まずまず上手く行っているのかな…。』

と少し安心した途端に状況が一変しました。

その方が、突然苦悶の表情を浮かべ、眉間にしわを寄せ、椅子に座ったまま、体を海老の様に曲げて完全にお辞儀した姿勢になってしまい、大きな声で

『B子!B子!』

と同伴のご紹介者の方の名前を叫ぶように呼び始めたのです💦…。

B子さんがあわてて駆け寄り

『何!?どうしたの!?大丈夫!?』

と問いかけますが全く反応なし…そしてその内に

『痛い!痛い!』

と叫びだし、涙をボロボロ流します。目元の化粧も涙で崩れ、そのせいでアイシャドーも流れて、真っ黒な涙を流すほどになってしまいました💦…。

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11.A子さんのリリースでA子さんに主導権を握られる…!?

私が、『どうしますか少し休憩しますか…?』と問いかけても、黙って海老のように丸くなったままの状態が続きます…そして、しばらくしてから、

『ずっと腰にそのまま手を当てていてほしい…楽になるような気がする…』

とそのA子さんが言いったため、そのまま私の左手をA子さんの腰に当て続けました。

数分後A子さんが『腰が楽になってきた…』と言ったので、これで一安心か…と思った途端に、今度は

『肩~!肩~!肩が痛いッ!…動きたい!動きたい!』と大きな声で叫ぶので、

『A子さんが一番楽な姿勢になるように自由に動いて下さい。』

と私が言うと、その途端に椅子から崩れ落ちるようにしながら床に降り、そのまま丸くなってうずくまってしまいました。そしてまた突然…

『肩~!肩~!肩を触って~ッ!!』

と言うので、私は言われるがままに一緒に床に座り込んだまま、A子さんの両肩に手を当て続けました。しばらくすると、今度はまたさらに…

『肩がすごく気持ち良くて楽…首~!首~!首が痛い~ッ!!』

と、気持ちいいのか?痛いのか?どっちなのか訳の分からないようなことをずっと言いながら、次々と痛む場所が移動して行くことを訴え続け、

最終的に、私の方がこのA子さんの誘導(?)に従うようなかたちになり、事実上は主導権を握られたような形で、言われるがままに次々と、肘、脚、足首と結局ほとんど全身のケアをする…と言う、何とも妙な状況になってしまいました。

私が他の方に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を施術した時のような、また『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』この開発者であるジョン・E・アプレジャー博士の文献に記載されているような、明らかな半覚醒状態~無意識状態で、こちらが主導権を握って行うリリースとは違い、

A子さんは終始、私と最低限のコミュニケーションがとれる程度の意識の状態を保ちながらも、半ばトランス状態のまま、逆に私を巧みに誘導し、A子さんご自身が望む施術を私に次から次へと行わせた…と言う訳です。

そして終わってみれば、そんな状態がなんと1時間30分ほども続き、その間A子さんは、半ばトランス状態のまま、私に触れてほしい場所を次々とリクエストしながら、狭い施術室のフロアーのあちこちを、匍匐前進するような形で移動し続け、

私もそのA子さんの言われるがままに、手を当てる場所を移動させながら、フロアーを這うようにして、ひたすら一緒について回った…と言う状態でした。

でも、これはある意味、結果的にA子さんの潜在意識の誘導で、本当にこのA子さんが望み、本当にA子さんの抱える問題の根本解決の為に必要な事を、私が行わされた…と言う事なのかも知れません…!?

リリースの終了後、A子さんは、

『すみません…本当に楽になりました…とりあえず大丈夫だと思います…有難うございました…。』

と、大変申し訳なさそうにしつつも、その時点では全身の痛みもほぼなくなり、随分とスッキリした様子でしたが、

私も意図的に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の発動を狙っていたわけではなかったので、この突然の出来事に大いに面食らってしまって、その時のその瞬間は正直言って、

『こんなことはもう懲り懲りだ…。』

と、おもわず思ってしまいました。

このとき1回きりのご利用となったので、その後のA子さんのことは全く分からないのですが、施術した翌日に、ご紹介者のB子さんからお電話があり、大体のお話を伺うことが出来ました…。

B子さんのおっしゃることを要約すると…

『本人のプライバシーがあるので詳しくは言えないが、普通の人なら自殺してもおかしくないような深刻な問題をいくつも抱えながら頑張って生きている人…。』

と言うお話でした。

12.自分自身のモード設定・意志設定を明確にして取り組む必要性があることに気づく…。

このA子さんの施術を始めてさせていただいた頃…今から20年近く前のその頃、

『典型的な治療法オタク…施術法オタク…』

だった私は(今も変わりません💦…)、日々様々な、それまで学んで来たありとあらゆる施術法を、未熟ながらも自分なりに複合的に駆使しながら、毎日の施術に当たっていましたが、

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』『エネルギー療法』そして、この『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』の3つのテクニックは、特に重点的に多用していた時期でした。

(1)何も意図していないのにお客さんが勝手に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードに入っていってしまう…。

この時期…

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』『エネルギー療法』

をメインの手技として多用していた時期…。

特に『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』で、頭蓋骨の調整をしているときなどに、A子さんのような極端な形ではないものの、私自身は全く意図していないのにもかかわらず、突然『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』が発動して、施術を受けている方が自動的にリリースモードに入ってしまうことが、ちょくちょくありました…。

例えば…いずれも20年近く前の話にはなりますが、

◆頭痛、膝痛の女性(50才代後半)

島嶼部の大きな旧家に嫁ぎ、若い頃から大家族の面倒を見続ける生活が何十年も続いている方でした。

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の10ステッププロトコルを行い、前頭骨の調整まで到達した頃に、突然、涙を流し始める状態に入りました。終了後、

『なぜか、非常に有り難く嬉しい、暖かい気持ちになり、涙が出てきた…』

との感想をおっしゃっていましたが、2回目からは全くその様な現象は見られませんでした。

◆腰痛の女性(40才代)

腰のケアの後、『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の10ステッププロトコルを行い、やはり先ほどのケースと同じく、前頭骨の調整まで到達した頃に、突然、嗚咽し始め、涙が流れ始めました…。

 

『ああ…体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)のモードが切り替わってしまった…。』とすぐに気づきました。

ご本人的には『別に悲しいわけでもないのに何で涙が流れるんだろう…?』と言う感じでしたが、そのときは、私の方からは特に詳しい説明は行いませんでした。

後日、この女性から詳しく教えていただいたところによると、ここ最近日本に帰国したばかりで、それまでは何十年もの間、海外で外国人のご主人と幸せに暮らしていが、そのご主人に先立たれ、悲嘆の内に直ちに帰国~そして久々の日本での生活…仕事…と言う毎日…。

そんな激変した環境の中で、ご主人の死を今も受け入れる事ができず、熟睡できた夜は一晩もないということでした。

施術を終え、車に乗っても、悲しい感情は少しもないのに、涙が後から後からあふれ出てきて、運転できだすまでに20分ほどかかったこと、

そして運転中も途中で涙があふれ出てきて止まらず、何回か車を道路際に停車して、休みを取りながら自宅までたどり着いたこと、そしてその晩、久しぶりにぐっすりと熟睡できた…との事でした。

◆様々な不定愁訴でお悩みの女性(60才代)

大きな会社の社長夫人ですが、ご家族の問題(特に娘さんのこと)で、長年心を痛めておられる方でした。

やはりこの方も、『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の10ステッププロトコルを行っている最中に、前頭骨の調整まで到達した頃に、大粒の涙を流しつつも、そのまま何も言わず最後まで施術を受けていらっしゃいました。

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この3つの事例の方は、皆さん共通して『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の10ステッププロトコルで、前頭骨の調整まで到達した頃に、自動的に体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)のモードに入り、トラウマのリリースが始まってしまいましたので、

おそらくお三方とも、たまたま何らかの事情で、前頭部に

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

を抱えて込んでしまっていたのかも知れません…。

しかし、それにしても私自身が全く意図していないにも関わらず、その方が『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の途中で自動的に体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)のモードに入って、トラウマのリリースが始まってしまうと、後の予約にも差し支えますし、何よりも、

『私自身が明確な指針や方法論を持ったうえで、不用意に体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)のモードに入られたり、トラウマのリリースが始まってしまうことを制御したり抑止することができていない…。』

と言う事に、何とも歯がゆい思いをしてしまいました。そして、このことを何だかんだと自分の中で考え続けて行く中で、

自分自身がその時の施術に対して、明確な考えや意志を持たないまま、漠然とした意識の状態でスタートしてしまうと、自分の整理されていない頭の中の状態…自分の意識の状態…が、そのままお客さんの反応に表れてしまうのではないか…!?

と言うような気がして来ました。もう少し具体的に言うと、その当時の私は…

◆『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』

◆『エネルギー療法』

◆体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)

の3つの手法を常時、特に多用していて、そのレベルは別として、自分なりにそのそれぞれの手法の概念や、この手法でこうすればこうなる…ああすれば、ああなる…

と言ったようなたくさんの情報が頭にビッシリとパンパンに詰まり、それらの適切な運用方法や手法相互の相関関係などを、整理しきれないままに、やたらめったら用いていたように思います。

要は施術に臨むにあたって…

◆この施術では、先ずは何を優先的に行うべきなのか…!?

◆場合によっては、途中から『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードに切り替わっても良しとして、最初からそのつもりで取り組むのか…!?

◆あるいは明確に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードに導入することを目的として行うのか…!?

◆またその逆に、必要な方であったとしても、現時点では絶対に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードには入らせない…と言う前提で『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』『エネルギー療法』を行うのか…!?

と言う事をはっきりとさせ、その上でさらに自分自身のモード設定・意志設定を明確にして取り組む必要があるのではないか…!?と考えるようになりました。

そして実際に、それ以降は、少してこずりそうなお客さんが来た時には、その辺の考えや方や、自分自身の意志を明確にして取り組むことを心掛けるようにしました。

このことによってその後は、

私自身が全く意図していないにも関わらず、その方が『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー/CST)』の途中で自動的に体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)のモードに入って、トラウマのリリースが始まってしまう…。

と言うような状況に陥ってしまうようなことは全くなくなりました。

そしてしばらくの間、このことを徹底し続けた結果、その都度そのような『考え方や意志の設定』を事前に行わなくても、この状態を保つことが出来るようになりました。

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13.物理的要因で発生した『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)の処理方法:その①

 

ここまでは主に、耐え難い精神的ストレスによって体の中に取り込んでしまっている『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を、

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

のモードに誘導した上でリリースさせる方法について解説してきましたが、この『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』は、

『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を最速で学ぶ(2)

でもすでに解説済みのとおり、突発的な事故やけがなどでも、体の中に取り込んでしまう可能性があります。

以下に、軽くそのおさらいをしておきます。

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物騒な例えではありますが、下の図のように、階段で尻もちをついたり、ハンマーで頭を叩かれたりするようなトラブルにみまわれたとき、衝撃のエネルギーが侵害刺激として、ある特定の方向から瞬間的に侵入して来ます…。

そしてこの様な衝撃にさらされたとき、下の図の様に、体がこの衝撃のエネルギーの影響で、瞬間的に角度を変えながら動いてしまうため、この一瞬の出来事の間に、結果的に侵入してきた衝撃のエネルギーが、体の中では複数のベクトルを持ったものになってしまいます。

 

この時、この衝撃のエネルギーが一瞬で体を通り抜けてくれれば問題はこじれないのですが、人間の体は、皮袋に内臓や筋肉や骨なんかをドッサリ詰め込んで、水をガバガバ満タンに詰め込んで、巾着のように縛って閉じたようなものですから、

その粘性や弾力が抵抗となり、これが侵入してきた衝撃のエネルギーの通過を妨げ、それを体内に溜め込んでしまう…。

そしてその結果、それが一定の大きさを持つエネルギーの塊りとなり、体内に残ってしまうことがある…ということで、

本来なら体を通過してほしかったにもかかわらず、体内に溜め込んでしまったこのエネルギーの塊りのことを、

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

と言います。

エネルギーは質量の無い物質ですから、見ることも触ることもできませんが、物質であることには変わりありません。となると、物質である限りは、体にとっては本来なかったものですから、『異物』となります。

この異物である物質、即ち…

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

が体に対して延々と侵害刺激を与え続け、なかなか原因が特定されない慢性症状を起こし続ける原因となっているケースがあると、この概念の提唱者である『ジョン・E.アプレジャー博士』は考えているようです。

この『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のやっかいなところは、放置しておくと、最初は一定の大きさを持っているのに、時間の経過とともに、そのエネルギーレベルを下げることなく、徐々に圧縮、縮小されていき、最後には点ほどまでに凝縮されて、下の図の様に、

『体に有害な極小の高エネルギー体』

となって、体のどこか分かりにくいところになりを潜め、適切なケアを施さなければ何十年も、あるいは一生その人を苦しめるようなつらい症状の原因となり続けるとのことです。

典型的なところでは、むち打ちなんかもこの考え方が当てはまると思います。

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(1)では具体的にどのようにして突発的な事故やけがで体内に取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするのか!?

突発的な事故やけがによって体内に取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースさせる際には、

わざわざ『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』のモードにまで誘導していく必要はなく、もっと直接的な方法を取ります。

具体的には、その『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を取り込むきっかけとなった、突発的な事故やけがの際に、一瞬にして体内に入ってきた侵害エネルギーの侵入路を再現すると言うことです。

以下にその具体例を解説します。

1)『足首関節の内反捻挫』で取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリース法

多くの方が経験したことがあるかもしれない『足首関節の内反捻挫』のケースが、例としてシンプルで非常にわかりやすいと思いますので、

ここでは、この『足首関節の内反捻挫』を起こした際に、瞬間的に入ってきた侵害エネルギーと、それによって体内に取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースの仕方の一例を解説させていただきますが、

この処置を行うにあたっては、別の投稿で解説している『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の基本手技である、『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』と言うテクニックを習得しておく必要がありますので、未修得の方は是非、

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』を最速で学ぶ(2)

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』を最速で学ぶ(3)

を熟読の上、この機会にマスターしてみて下さい。

以下、その手順です…。

①『足関節の内反捻挫』が発生したときの侵害エネルギーの侵入路を検証する。

『足首関節の内反捻挫』が発生した瞬間…下の図のように足裏が急激に内側に向き、足首の外側は強く引っ張られ、その逆に足首の内側には強く押し込まれるようなストレスがかかりますが、

その瞬間に地面からの強い侵害エネルギーが大体のイメージですが、赤い矢印の様な方向に突然入ってきます。

この強い侵害エネルギーがそのまま体を通り抜けて出て行ってくれればよいのですが、前述のとおり、

人間の体は、皮袋に内臓や筋肉や骨なんかをドッサリ詰め込んで、水をガバガバ満タンに詰め込んで、巾着のように縛って閉じたようなものですから、

その粘性や弾力が抵抗となり、これが侵入してきた衝撃のエネルギーの通過を妨げ、それを体内に溜め込んでしまう…。

またその際、先ほどの上の図の様に、足首やその他の部位がこの衝撃のエネルギーの影響で、瞬間的に角度を変えながら動いてしまうため、

『足首関節の内反捻挫』を起こした方が、気を取り直して痛いながらもどうにか立ち上がった時点では、立位姿勢になったときの、その侵害エネルギーのベクトルは、

下の図のように、地面を基準にして考えた場合、結果的にこの時点で、受傷したその瞬間の侵害エネルギーの侵入方向とは違うベクトルを持ったものになってしまっています。

こうなると、この侵害エネルギーは直ぐに出て行きたくても、出て行きようがなくなり、場合によってはいつまでもその部位にとどまり、

やがて、そのエネルギーレベルを下げることなく、徐々に圧縮、縮小されていき、最後には点ほどまでに凝縮されて、下の図の様に、

『体に有害な極小の高エネルギー体』

即ち『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』となり、適切なケアを施さなければ何十年も、あるいは一生その人を苦しめるようなつらい症状の原因の一つとなり続けます。

②その『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするためには『足首関節の内反捻挫』が発生した瞬間の侵害エネルギーの侵入路を再現する。

ではどうやって、その『足首関節の内反捻挫』が発生した瞬間に体内に入ってきた『侵害エネルギー』や、その結果として取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースすれば良いのか…!?ですが、実はとても簡単です。

その方が『足首関節の内反捻挫』を起こした時の足首の状態を、痛みを誘発させない程度の範囲内で慎重に再現することによって、受傷した瞬間に地面からその方の体の中に入ってきた『侵害エネルギーの侵入路』を可能な限り正確に再現するのですッ!!

◆その手順は、だいたい次のようなイメージです…

先ほどの図でご説明したように、受傷後のその方の現在の体の中では、地面を基準にして考えた場合、結果的に、受傷したその瞬間に入って来た侵害エネルギーの侵入方向とは違うベクトルを持った有害エネルギーが存在し、それがそのまま残ってしまっています。

この様な状態のとき、その『足首関節の内反捻挫』で損傷を受けた部位に手を触れて、『脳脊髄液の循環リズム』を計測してみると、通常なら『毎分6~12回』が正常であるはずのそのリズムが、異常に速くなっていたり、不揃いで不規則な状態になっていることがほとんどです(もちろん例外もあります…)。

その状態が確認できたら、その正常な状態ではない『脳脊髄液の循環リズム』を触診で感じ取り続けながら、下の写真のように、その方に負担がかからない範囲内で、慎重に足首関節を内反させて行き、その内反捻挫をした瞬間の状態に近づけていきます。

そして、その内反方向への角度を微調整していくと、ある角度で『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を行った訳でもないのに、突然『脳脊髄液の循環リズム』が、一瞬で凪ぎのようにピタリと止まる角度が見つかります。

この『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を行った訳でもないのに、突然『脳脊髄液の循環リズム』が、一瞬で凪ぎのようにピタリと止まる角度…

この角度が即ち、『足首関節の内反捻挫』をした瞬間に、地面からの強い衝撃とともに『侵害エネルギー』が侵入してきた角度です。

そして、その『脳脊髄液の循環リズム』が静止する足首関節の内反角度をキープし続けていると、再び『脳脊髄液の循環リズム』が再開してきます…。

しかし、このときはリズムが異常に速かったり、遅かったり、不規則だったりで、いろいろな異常パターンであらわれて来ることが多いです。

それでもかまわず、その足首関節の内反角度をキープし続けていると、やがてまた『脳脊髄液の循環リズム』が凪ぎのようにピタリと止まり~そしてまた異常パターンで再開する~を繰り返します。

それでもまだかまわず、その足首の内反角度をキープし続けていると、あるタイミングで『脳脊髄液の循環リズム』が再び凪ぎのようにピタリと止ったときに、急速に『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースが始まります…。

この『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースが始まった時には…

◆その『足首関節の内反捻挫』を起こした方は、受傷した瞬間ほどのレベルではないものの、ある程度の痛みや熱感などの、受傷したその当時の症状を感じ、再現します。

◆また施術者側は、その手に強い熱感や、ある種の痛みを伴うような何らかの刺激感を感じることが多くあります。

しかし、この状態を乗り越えることによって、やがて『脳脊髄液の循環リズム』が正常でかつエネルギッシュな状態に回復する段階を迎え、

このことによって、『足首関節の内反捻挫』をした瞬間にその方体内に入ってきた『侵害エネルギー』や、それによって体内に取り込んでしまった

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

のリリースが達成され、その『足首関節の内反捻挫』による急性症状や後遺症状が、大きく改善されて行きます(下の図のようなイメージです)。

これは『足首関節の内反捻挫』のみならず、ほとんどの突発的な事故や外傷によるダメージに応用できますッ!!

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14.物理的要因で発生した『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』の処理方法:その②

前項の内容をご理解いただいた上で、この項ではもう少し、実践的でリアルな転倒事故の例を取り上げて解説してみたいと思います。

『実践的でリアル…』と言っても基本的な考え方は『足首関節の内反捻挫』の場合と全く同じです。

ただし、今回解説する手法に取り組む場合にも、別の投稿で解説している『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の基本手技である、『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』と言うテクニックを習得しておく必要がありますので、未修得の方は是非、

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』を最速で学ぶ(2)

『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』を最速で学ぶ(3)

を熟読の上、この機会にマスターしてみて下さい。

(1)転倒事故によって侵入してきた侵害エネルギーやそれによって取り込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースの方法

その①

例えば下の図のように、右体側面から転倒して右肩を強打したために、右肩周辺から一瞬にして体内に侵害エネルギーが侵入し、

その影響で、結果的に体内のどこかに『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を取り込んでしまった場合を例にして、その侵害エネルギーや『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を、どのようにしてリリースして行けばよいのかを考えてみましょうッ!!

以下、その手順です。

1)相手の方が痛みや不調を訴えている部位から、『脳脊髄液の循環リズム』を触診で計測します。その場合例外もありますが、たいていの場合、その痛みや不調を訴える部位は、通常なら『毎分6~12回』が正常であるはずの『脳脊髄液の循環リズム』が、異常に速くなっていたり、不規則な状態になっていることがほとんどです…。

その際に、もしその部位の『脳脊髄液の循環リズム』が正常な状態であれば、その隣接した部位のどこかを触診し、『脳脊髄液の循環リズム』が正常な状態ではない部位を探してみてください。

2)どこを探しても、『脳脊髄液の循環リズム』が正常な状態ではない部位を探し出すことが出来ない場合には、それはそれでかまいませんので、

とりあえず下の図のように、相手の方が痛みや不調を訴えている部位に手を当て、『脳脊髄液の循環リズム』の計測を継続しながら、可能な限り転倒した瞬間に近い姿勢を思い出してもらい、その姿勢を再現してもらいます。

3)大体の姿勢を思い出してもらったら、前回の投稿でご説明した『足首関節の内反捻挫』の処置の時のように、あなたは『脳脊髄液の循環リズム』を触診している手から意識を離さないようにしながら、頭部や体幹、四肢の角度を微調整しつつ、

今のその正常な状態ではない『脳脊髄液の循環リズム』が、一瞬で凪ぎのようにピタリと止まる、頭部や体幹、四肢の角度や位置を探し出します。

探し出す際には、あなたの口頭指示で、相手の方自身に少しずつ動いてもらってもかまいませんし、あなた自身がその方の体を直接微調整するように動かしてもかまいません。

4)頭部や体幹、四肢の最適な角度・位置がみつかり、うまく設定できると…

①さきほどまで異常に速くなっていたり、不規則な状態になっていた『脳脊髄液の循環リズム』が一瞬で凪ぎのようにピタリと止まります。

②また、一瞬で凪ぎのようにピタリと止まるような現象が起きない場合でも、『脳脊髄液の循環リズム』が不規則な状態が少し続いた後、やがて徐々に凪ぎのようにピタリと止まります。

③またさらには、事前に『脳脊髄液の循環リズム』が異常な部位を探し出せなかった状態のままで、この処置を開始したために、その時点では触れている部位の『脳脊髄液の循環リズム』が正常な状態であったとしても、その正常な状態から一瞬で凪ぎのようにピタリと止まるか、あるいはその正常な状態から、いったんリズムが不規則な状態に崩れ、その後に凪ぎのようにピタリと止まるような現象が起こります。

この『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を行った訳でもないのに、突然『脳脊髄液の循環リズム』が、凪ぎのようにピタリと止まる、その頭部・体幹・四肢の角度と位置…

このときの頭部・体幹・四肢の角度と位置が、即ちその方が『転倒』した瞬間に、地面からの強い衝撃とともに『侵害エネルギー』が侵入してきたときの、姿勢や状態を再現したものになります。

そして、その『脳脊髄液の循環リズム』が静止する頭部・体幹・四肢の角度と位置をキープし続けていると、『脳脊髄液の循環リズム』が再開してきます…。

しかし、このときはリズムが異常に速かったり、遅かったり、不規則だったりで、いろいろな異常パターンであらわれて来ることが多いです。

それでもかまわず、その頭部・体幹・四肢の角度と位置をキープし続けていると、やがてまた『脳脊髄液の循環リズム』が凪ぎのようにピタリと止まり~そしてまた異常パターンで再開する~を繰り返します。

それでもまだかまわず、その頭部・体幹・四肢の角度と位置をキープし続けていると、あるタイミングで『脳脊髄液の循環リズム』が再び凪ぎのようにピタリと止ったときに、急速に『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースが始まります…。

この『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』のリリースが始まった時には…

◆その『転倒事故』を起こした方は、受傷した瞬間ほどのレベルではないものの、ある程度の痛みや熱感などの、当時の症状を感じ、再現することがあります。

◆また施術者側は、その手に強い熱感や、ある種の痛みを伴うような何らかの刺激感を感じることが多くあります。

しかし、この状態を乗り越えることによって、やがて『脳脊髄液の循環リズム』が正常でかつエネルギッシュな状態に回復する段階を迎え、

このことによって、『転倒事故』を起こした瞬間に体内に入ってきた『侵害エネルギー』や、それによって体内に取り込んでしまった

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』

のリリースが達成され、その『転倒事故』による急性症状や後遺症状が、大きく改善されて行きます。

その②

前述の手順は、事故のタイプを問いません。どの様な状況下で発生した事故によるケガの処置においても同様の手順、考え方で対応できます。

例えば下の図のように、仰向けに転倒して、どこかの部位から一瞬にして体内に侵害エネルギーが侵入し、その影響で、結果的に体内のどこかに『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を取り込んでしまったの場合でも…

 

 

下の図のようなイメージで、前述と同様の手順、考え方で、その侵害エネルギーや『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を、リリースして行けば良いのですッ!!

15.『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない場合の対処法

前回の投稿では、物理的要因で発生した『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースさせるときの、実践的でリアルな事例として、転倒事故のケースを取り上げて解説いたしました。

まだお読みでない方は、事前に『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を最速で学ぶ(11)をお読みください。

さて今回は、その前回の投稿で解説させていただいた方法に取り組んだ見たときに、『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない場合の対処法についての解説です。

(1)『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない理由

『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できないときの理由としては、大体次の3つに集約されると思います。

①施術者自身が『脳脊髄液の循環リズム』を触診で正確に計測できない。

②施術者自身が『脳脊髄液の循環リズム』を触診で正確に計測できていても、まだ不慣れで、リリースするための最適な姿勢を特定できない…。

②かなり以前の事故やケガであるため、当事者自身が当時の事故発生時の状況を忘れてしまっていて、リリースするための最適な姿勢を見つけ出すのに必要なだけの十分な情報が得られない…。

…等です。

(2)『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースするための最適な姿勢を特定できない場合の代替策

前述のような場合には、ケガや事故を起こした瞬間の姿勢を再現することによって、『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』をリリースすることはいったんあきらめて、やや遠回りになるかもしれませんが、以下の通りの代替策を取ると良いと思います。

①トラウマのリリースの際に用いた『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を行う。

事故やケガが発生した瞬間の状況の詳細を、当事者の方が忘れてしまっていても、トラウマのリリースの際に用いた『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を行うことによって、半覚醒状態~無意識状態の中で、その当時の記憶が甦り、その事故やケガの瞬間に侵入して来た侵害エネルギーや、そのために体内のどこかに抱え込んでしまった『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』が自動的にリリースされることがあります。

詳しくは、こちらからご確認下さい。

②それが出来ない場合は、『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を足首などから行う。

トラウマのリリースの際に用いた『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』を行うこともうまくいかないような状況であれば、その時は一旦バックして、『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』を足首や頭部などから行ってみてください。

ケガや事故を起こした瞬間の姿勢を再現することによって、『エネルギー・シスト/エネルギー嚢(のう)』を直接的にリリースする場合と比べて、やや遠回りになるかもしれませんが、

この方法によっても、対象者の方のその苦痛が、大きく改善されたり、快方に向かったりすることも少なからずあります。

16.…とは言え『唯一無二の万能薬』は存在しない…

このブログでは、これまで

◆『エネルギー療法』

◆『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』

◆『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

の3つの施術法を解説してきました。いずれも熟練すればするほどに、様々なケースに対応できる可能性が高くなりますが、それでもやっぱり、当然のことながら、この世の中に

『唯一無二の万能薬』の様な方法は存在しません…。

当たり前の話ですね…。どの様な優れた施術法であっても、必ず何割かは、それが解決策とはならない方が出て来ます。

確かに施術者自身が、しっかりとした検査と診立てで、原因を正しく把握した上で、その方にふさわしい、正しい方法を選択すれば、それがどの様な施術法であったとしても、結果を出せる可能性は限りなく高くなります…。

しかしそれでも、その取り組みで100%の方が改善する事は難しく、必ず何割かの方は十分な結果を得られず終わってしまいます…。

その意味では、広く浅く…でそれぞれの施術法の精度が低いままの状態で何でも屋状態になってしまうのも考え物ですが、

それぞれの施術法に対して一定の技術水準を保った上で、一つでも多くの選択肢を持つことが出来れば、

ある方法で十分な結果を出せなかった方が、別のある方法に取り組むことによって、その状態から抜け出し、十分な結果を得ることができるようになる確率がうんと高くなると思いますので、

このブログで紹介させていただいた、

◆『エネルギー療法』

◆『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』

◆『体性感情解放法(ソモト・エモーショナル・リコール&リリース/S・E・R)』

を、皆様方独自の技術と複合的に組み合わせながら、さらにその施術の成功率を上げて行かれることに、少しでもお役立ていただく事が出来れば幸いです。

17.参考文献

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ご精読有難うございました。

hiko助

愛媛県にて活動中の典型的な

治療法オタク…手技オタク…

年収の大半を数々のセミナーの受講料に使い果たすも未だ迷走中(⌒-⌒; )💦…

使命は…

ご縁あって自分を頼って来てくださった難治性の疾患と向き合っている方々の

人生の良き伴走者であり続けることッ…ですッ!!

連絡先:hiko37623762@ezweb.ne.jp

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美肌脱毛サロンRinRin-リンリン-

 

 

 

 

 

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