『やっぱり、背骨って大切ですね~ッ!』というお話です…。
==========
皆さんは『促進分節』と言う言葉をお聞きになったことはありますか…?
多分ご存知のない方が多いことと思いますが、『促進分節』の『分節』とは、この場合かなり大雑把な解釈で、1個~1個の『背骨』のこと…とご理解下さい。
一方、『促進分節』の『促進』と言う言葉には、通常、物事が良い方向にスムーズに進んでいく…と言う様なイメージがありますよね。なので…
『促進』&『分節』で=『背骨の機能が促進され、背骨の動きがスムーズなっていく…。』
と言う様なイメージを持たれるかも知れませんが、実はこの場合は全くの逆で、本当の意味は、
『背骨』にとっては亢進してほしくない、間違った機能がどんどん促進されてしまい、『背骨』の中にある脊髄から出ていて、全身の機能に影響を与える『脊髄神経』の緊張レベルが超マックスの状態…。
例えて言うなら、脊髄神経が『大噴火寸前の火山』の様な状態になり、それがず~と続いている…と言う感じです。
正に内からでも、外からでも、1mmの刺激でも加わろうものなら、大噴火してしまう…。
その直前の状態…そんなイメージです。
慢性的な痛みや、体調不良をお持ちの方は、ほぼ100%と言っていいぐらい、このような状態に陥っている『促進分節』を、知らない内に抱えていらっしゃいます。
脊髄神経の緊張レベルが、なぜこのような、『大噴火寸前の火山』の様な状態になってしまうのか…?
==========
神経の伝達は電気信号のやり取りで行われています…。
例えば熱いものを手で触ったら、その瞬間にその熱さの情報が電気信号(この電気信号を神経インパルスと言います)となって、
手から知覚神経を通って背骨の中にある脊髄の後角細胞にキャッチされ、その後脳に伝わり
「熱いッ!」
と感じます。
この過程を、末端の手から~中枢である脳に向かっての神経伝達であるため、
『求心性の神経伝達』
と言います。
そして、「熱いッ!」と感じた脳は、「このままでは危険だッ!」と判断するので、腕や手を動かす筋肉のグループに、
「すぐに手を離せッ!」
と言う指令を出し、この情報がまた電気信号(神経インパルス)となって、腕や手を動かす筋肉のグループに伝わり、
その結果としてその筋肉が瞬時に働いて手を離し、難を逃れることが出来る訳です。
この過程のことを、中枢である脳から~末端の手の方に向かって流れる神経伝達であるため、
『遠心性の神経伝達』
と言います。
==========
『大噴火寸前の火山』の様な状態になってしまっている『促進分節』は、このような
(求心性の神経伝達~遠心性の神経伝達)
のやり取りが、高速かつ大量の神経インパルスの発射回数を伴いながら、慢性的に延々と続いている状態ということになります…。
要は、使い過ぎ…ですね。
具体例を挙げると…。
過飲過食で胃に負担のかかる食生活が続いたことよって、胃が疲弊し切ってしまうと、胃のそのような状態を情報として脳に伝え続ける神経は超過敏になりつつ、尚且つ、大量の電気信号を求心性の神経伝達情報として発射し、脳に送ります。
胃の支配神経は、胸椎と言われる背骨の7~8番あたりから出ていますので、その大量の電気信号が脳に伝わる過程で、
7~8番目の胸椎と言われる背骨の中にある脊髄も、大量の電気信号(神経インパルス)に晒されることになります。
またその一方で、その情報を受けた脳は、それにふさわしい治癒の作用を促す指令と、そのために必要な情報を、遠心性の神経伝達によって胃に伝えることになり、
その過程でもまた、7~8番目の胸椎と言われる背骨の中にある脊髄は、逆のルートで再び大量の電気信号(神経インパルス)に晒されます。
この様な状態にもかかわらず、ふさわしいケアをすることなく、不節制をし続け、そのために胃が治りきらなければ、この部位は、
求心性~遠心性の双方向の大量の、神経インパルス(電気信号)に晒され続け、いつ爆発しても不思議ではない、正に『大噴火寸前の火山状態』に陥ってしまう訳です。
==========
こうなるとなかなかつらい状態になります。胃に関わる神経が過敏に反応してしまうので、チョットものを食べたり飲んだりしただけでも、痛みや不調を感じるようになります。
またこれは胃に限ったことではなく、背骨の別の場所に『大噴火寸前の火山状態』になってしまっている『促進分節』が形成されてしまうと、そこから出ている神経に支配されている他の部位に、同じような問題が起こります。
==========
ではどうするのか…!?
取りあえずは、促進分節化した背骨・脊髄の、『大噴火寸前の火山』の様な状態をリセットして、沈静化することが大切です。
ザックリと言えば、過活動状態で過剰に緊張してしまっている背骨・脊髄を、十分にリラックスさせてやることができれば、その背骨・脊髄から出ている神経の支配領域下にある、器官、構造、臓器が正常に戻りやすくなるッ…と言うことですッ!!
その具体的な方法は、つまるところは極めて基本的なところに落ち着いてしまうのですが、
◆姿勢や食習慣などの日常生活の中にあるその原因となっている習慣を改める。
◆ストレッチングやマッサージなど、自分に合った方法で原因となっている部位の疲労の回復を促進する。
と言う事がなどが大切です。
==========
『大噴火寸前の火山』の様な状態になってしまっている『促進分節』の改善には、