『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』を最速で学ぶ
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このページで紹介させていただいている『頭蓋仙骨治療(クレニオ・セイクラル・セラピー)』の『10ステップ・プロトコル(10段階の治療手順)』についての考え方やその方法は、私が過去に専門の研究機関で学ばせていただいた事をベースに、私個人のこれまでの経験を通して体得した、自分なりのコツや考え方も一部取り入れています。
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6.実践編⑤
(1)頭蓋骨の動きを調整する
1)頭頂骨の調整
さて、次は頭頂骨と言う、頭のてっぺんの骨の動きの調整です。もちろん、この部位も前回解説させていただいた前頭骨と同じく、『脳脊髄液の循環リズム』に合わせて動いています(…全身が『脳脊髄液の循環リズム』に合わせて動いています…)。
この頭頂骨の動きの方向は複数のベクトルを持ちますが、大雑把に言うと下の図の矢印の通り、帽子を脱ぐような方向に持ち上がったり、下がったりと言う感じです(…最初はこの方向への動きが一番わかりやすいように思います…)。
もし、上がったり下がったりと言う感じよりも、頭のてっぺんのあたりが膨らんだり、しぼんだりする感じがするのなら、その動きと考えていただいても結構です。
①手の形のつくり方
次の写真のとおり、両手の親指を重ね、親指以外の4本の指は自然な感じで広げて起きます。
②手の置き方
a.この両手の間で作られる空間で、下の図の様に、相手の方の頭を包み込む様にします。この時に、前頭骨の場合と同様、5gのタッチ(A4用紙1枚ぐらいの重さ)を意識しながら、4指の腹の部分でバランス良く優しくホールドし、指先だけが頭部に強く食い込んだりすることのない様に注意して下さい。
b.この時クロスしている親指は、相手の方の頭に当らない様にします。
c.またこの時に、あなたの人差し指が下の図の赤い矢印の位置のとおりの、耳の上端から5cmぐらいのところに来るようにして下さい。
③頭頂骨から『静止点誘導(スティール・ポイントへの誘導)』をおこなう
a.この状態をしばらく継続していると、頭頂骨がわずか膨らむように持ち上がってくるときに、あなたの手と頭頂骨の間でわずかに発生する圧力の微増が刺激となって、『脳脊髄液の循環リズム』に変化が現れてきます。
『脳脊髄液の循環リズム』が触診で感じ取れる方なら、この『脳脊髄液の循環リズム』の間隔が早くなったり、遅くなったり、
あるいは相手の方の頭頂骨と、あなたの手の間に発生する極めて微小な圧力が、強くなったり弱くなったりした後、静止点に入るのが分かると思います。
『脳脊髄液の循環リズム』が触診で感じ取れない方も、今の段階では、5gのタッチのままで触れ続けていさえすれば、同様の作用を引き出すことができますので問題ありません。
b.この状態をキープしたまま、2分半~3分程度継続します。この事によって、自動的に頭頂骨経由で全身が『静止点(スティール・ポイント)』に入り、頭頂骨の縫合部分の可動性の不具合も解消され,その作用は隣接している前頭骨や側頭骨などにもある程度は波及します。
このことによって、頭蓋骨の動きの正常化も図りながら、同時にさらに全身的な『脳脊髄液』の循環効率を高めていくことができます。
さらに上のテクニックでは『頭頂骨リフト』と言って、5gのタッチのまま指を巧みに使い、頭頂骨を、あらかじめしぼんでいく方向(伸展方向)に微妙な力で牽引し、膨らむ方向(屈曲方向)の動きに負けない様にさらに牽引し続けることによって、頭頂骨の可動性のわるさを改善したりすることもあります。
しかし、これは少し難しいので、ここでは触れません(…できそうな方はチャレンジしてみてください…)。現段階では『脳脊髄液の循環リズム』が分かっていても、分かっていなくても、2分半~3分程度5gの優しいタッチを継続してあげるだけで十分です。
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