『春先に入りましたが、この季節の変わり目には十分にご注意を…!』
私が以前学ばせていただいていた、ある研究所できいたお話です!
春先から~本格的な夏に入るまでの数か月の間には、やがて来る、暑い夏に向けて体を夏モードにチェンジするために、体の中で密かに様々な準備が行われますが、中でも、密かに大きく変化するのは、
『血流の配分』
で、冬場は体温の低下を防ぐために、比較的体の深層部に多くの血液が配分されるのに対し(体温を逃がさない様にするため…)、逆に夏場は体の中の熱を効率よく放散させるために、体の表層部に多目に配分される…との事です。
これが本当なら、人間の体は実にうまく出来ていますね!
でも、この血流配分の切り替えは、いくら何でも急にはできませんので、大体この春先ぐらいから~夏直前までの数か月をかけて徐々に行われます。
そんな訳で、この期間はどうしても血流の配分が不安定になるために、抵抗力が低下して、体調をくずしたり、安定していたその方固有の症状が、一時的に気になるような状態になったりすることがある様です。
これがいわゆる『季節病』といわれるもので、よく
「季節の変わり目には体調をくずしやすい…」
と言われることの原因の一つなのかもしれませんね…!?
また、これは何も春先から~夏前にかけてだけのことではなく、暑い夏から~寒い冬に向けての切り替え時期(秋口)についても全く同じことが言えるのです。
また、このコンディションが不安定になりやすい季節の変わり目には、人間の体に特徴的な変異が確認されることが多く、特に外国と比べて四季がハッキリとしている環境の中にいる、我々日本人に多くみられる特徴でもある様です。
ある高名な先生のお話によると、秋口を例にとれば…
■秋口には、夏よりも発汗量が減少するため、体内に水分が溜まりやすくなるといわれています。
■そのため循環器に負担がかかり、呼吸が浅くなったり、腎臓も下方に下がりやすくなる。
■また、横隔膜も下がってくるので、『内臓全体が下垂』して身体に負担がかかりやすくなる…。
■更に、側頭骨という左右の側頭部の骨の、本来あるべきわずかな可動性が失われ、頭部の緊張が高まる…。
これらのことが、季節の変わり目によくある、
「何となく体調がすぐれない…。」
「だるい…。」
「とにかくしんどい…・」
などの原因の一つにもなり得る様に思います。
ですので何はともあれ、季節が変わる前のこの時期には、より一層、正しいケアをコツコツと継続し、血流などの体液循環を活発にしておくことが、
春先や秋口の季節の変わり目を、快適に過ごす秘訣となりそうですねッ!!